散歩と前進

散歩と前進の違いは歩く事が目的目的地に辿り着く為に歩くかの違いです。

散歩をする人は歩く事が目的なので、地図もコンパスも持たずに歩き始めます。
自分がどこにいて、どの方向に進んでいるかを認識していないので、同じ所をグルグル回る事もよくあります。
そもそも目的地が無いので、いくら歩いても目的地に辿り着く事はありません。

前進をする人は目的地に辿り着く為に歩くので、歩き始める前に自分が今どこにいるのかを確認して、自分がどこに向かって進むのかを決めます。この結果、現在地から目的地に向かう方向が「前」となります。
目的地がどんなに遠くても、1歩進むごとに目的地との距離が縮んでいくのでいつかは目的地に辿り着きます。

この性質の違いを理解すると《勉強する事が目的の人》よりも《テストで高い点を取る為に勉強をする人》の方が少ない勉強時間で高い点を取れる理由が理解出来ると思います。

そして、この原理は演技の世界でも作用します。