共鳴

音は空気中を伝わる振動です。
そして、ひとつの振動エネルギーが別の物体に移る事を共鳴といいます。

 


発声の世界では、共鳴という言葉は声帯の振動が特定の体の部位に伝わってより人間が聞きやすい音に変化する事を表し、頭の頂点から後頭部の辺りを共鳴させて出す高い声を「頭声」、眉間の辺りを共鳴させて出す音を「中声」、胸に共鳴させて出す低い声を「胸声」といいます。

これをマスターすると、遠くまでよく通る声を出したい時は頭声を使い、説得力がある声を出したい時は胸声を使う、など用途によって声を使い分ける事が出来るようになります。


鐘の音に置き換えて考えるならば、共鳴のポイントは「鐘を打つ位置」です。

的確なポイントに撞木(しゅもく)を打てば鐘が「ご~~~~~ん」と心地よい音を出してくれるのと同じで、声帯の振動が的確なポイントに正しく伝われば、心地よい声になるでしょう。

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