語尾

語尾にザンスとつけるとイヤミになるザンス。
・・・という話ではなく、語尾の処理の仕方によって台詞のニュアンスを意図的に変える事が出来る、というお話ザンス。

(C)赤塚不二夫

語尾の基本は「跳ねる」「伸ばす」「止める」の３つです。

「跳ねる」は、台詞の後に「ッ」をつけたり「！」をつけたりする時の語尾で、台詞のニュアンスが強い感じになったり、早い感じになったりします。
これを繰り返して使うと落ち着きの無い感じになるのでそういう役を演じる時にも使えます。

「伸ばす」は、台詞の後に「～」をつける時の語尾で、ゆっくりした感じやおっとりした感じを出したい時に使います。
これを繰り返して使うと他人をいらつかせる感じになるのでそういう役を演じる時にも使えます。
「決まったぁ～～～ッ！！！」みたいな感じで、伸ばした後に跳ねると、普通に跳ねるよりも強い感じになります。

「止める」は、台詞の後に「、」や「。」がつく時の語尾で、跳ねたり伸ばしたりしていた台詞を止めると、落ち着いた感じになります。

この３つの基本に「上げる」と「下げる」加える事により、台詞を疑問形にしたり、弱い印象にしたりします。

単純かつ簡単なテクニックですが、演出家などと一緒に台詞を微調整する時にこれを意識して出来る人とそうでない人では大きな差が出るでしょう。